神奈川県理学療法士会50周年記念誌
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―4― 公益社団法人神奈川県理学療法士会が創立50周年並びに法人設立25周年を迎えられましたことを心からお喜び申し上げます。 県内の各市町村、地域において、県民が生き生きと生活を送ることができるのは、日頃より地域住民一人ひとりに真摯に寄り添う活動を続けてこられた理学療法士の皆様のご尽力の賜物であり、また昭和45年の創立以来、長きにわたり理学療法士の資質の向上及び理学療法の普及・発展に、熱意をもって取り組んでこられた貴会の活動の成果であると考えております。歴代の会長をはじめとする会員の皆様の保健医療、健康福祉へのご貢献に心から敬意を表します。 近年、本県は全国屈指のスピードで高齢化が進展しており、将来に向け、医療・介護・福祉ニーズのさらなる増大が見込まれています。また、医療機関等から地域社会への連続したケアが求められるようになる中で、地域の限られた資源を有効に活用し、将来において不足する病床機能の確保及び連携体制の構築、地域包括ケアシステムの推進に向けた在宅医療の充実、それらを支える人材の確保・養成などを図る必要があります。 そこで県では、これら諸課題への施策方針を定めた「神奈川県地域医療構想」を策定するとともに、令和元年に公表した「かながわグランドデザインの第3期実施計画」において、SDGsのゴールでもある「誰もが住み慣れた地域で安心して元気に暮らせる社会づくりを実現する」としています。そして、県の先進的なSDGsの取り組みは、国からモデル事業として選定され、2020年に国連本部で開催されたSDGsハイレベル政治フォーラムにおいて、私が日本の地方自治体の長として登壇し、県の取組について世界に向けて力強く発信しました。その時に話した「いのち輝く~Vibrant "INOCHI"」はSDGsそのものであり、超高齢社会を迎えつつある中で子どもから高齢者まで誰もが地域で笑って生き生きと暮らせる「いのち輝くマグネット神奈川」を目指しています。 こうした社会を実現するためには、病気や障害があってもできる限り自らの力で地域に暮らし続けたい、と自立を望む方々を支援することが必要であり、理学療法士の皆様の役割は、一層重要性を増しています。 県といたしましても、施策を着実に推進し「いのち輝くマグネット神奈川」を創り上げていけるよう、総力を挙げて取り組んでまいりますので、引き続き皆様のお力添えを賜りますようお願い申し上げます。 結びに、このたびの神奈川県理学療法士会創立50周年並びに法人設立25周年を契機とした、公益社団法人神奈川県理学療法士会のますますのご発展と、会員の皆様のご健勝、ご活躍を心からお祈りし、お祝いの言葉といたします。神奈川県知事 黒 岩 祐 治公益社団法人神奈川県理学療法士会創立50周年(法人設立25周年)をお祝いして

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