―7― 公益社団法人 神奈川県理学療法士会が創立50周年を迎えられましたこと、心よりお祝い申し上げます。 昭和45年1月に日本理学療法士協会神奈川県士会として62名の会員で発足された貴会は、翌年の昭和46年4月には神奈川県理学療法士会に名称を変更、平成8年に社団法人、平成25年には公益社団法人の認可を受けられていると聞いております。その歴史の中で、長きにわたり神奈川県民の医療・保健・福祉の増進に理学療法を通して寄与されてこられた結果、現在では会員数6,599名(令和3年3月末現在)の大規模士会となられましたことは、今日までの歴代会長、役員、会員、関係者の皆様方の並々ならぬご努力であったと深く敬意を表する次第です。 神奈川県の花である「やまゆり」の花言葉は「荘厳」「威厳」「人生の楽しみ」「純潔」「無垢」と「甘美」です。同じく神奈川県の木である「いちょう」の花言葉は「荘厳」「長寿」です。どちらにも共通の花言葉「荘厳」があります。「荘厳」は私が協会の仕事や士会長として関東甲信越ブロックでの会議で感じた神奈川県理学療法士会の皆様に対する印象そのものであり、まさしく神奈川県理学療法士会役員・会員の皆様が築かれてきた50年を表しているように思います。今日までの県内における様々な公益活動に加え、関東甲信越ブロック、更には日本理学療法士協会における様々な活動において、「荘厳」と「威厳」を持たれ、並々ならぬ活動実績をお示しされた活力は、その内に秘めたる「純潔」「無垢」の志の賜物と拝察してやみません。 さて、今後の我が国の保健・医療・介護・福祉を包含する社会保障の行く末には、大きな変革が待ち構えているといっても過言ではないでしょう。20万人の国家資格者を輩出してきた我々理学療法士の将来を見据えた時に、昭和・平成の理学療法史の課題を総決算すると同時に、新たな理学療法の体系を構築することが必要不可欠になります。とりわけ、今後は「市町村理学療法士会」を都道府県理学療法士会の中に位置づける組織づくりが喫緊の課題です。 「人生を楽しみ」ながら、「長寿」社会の課題に突き進むべく、50年にわたり確実にその業績を築いてこられた神奈川県理学療法士会の皆様には、この日本理学療法士協会の大いなる挑戦の先導役として、今まで以上の「甘美」なご活躍を期待してやみません。 最後になりますが、創立50周年を機に貴会が內田賢一会長の強力なリーダーシップのもとに更にご発展されること、ならびに会員の皆様の一層のご活躍とご健康を心より祈念申し上げます。公益社団法人日本理学療法士協会会長 斉 藤 秀 之創立50周年に寄せて
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