神奈川県理学療法士会50周年記念誌
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―142―2016年10月29日(土)〜30日(日)の2日間で開催された第35回関東甲信越ブロック理学療法士学会。前日には準備のため会場であるパシフィコ横浜に出向いたが強い雨が降っていたのを覚えています。学会長の林‌克郎‌氏は雨男であり、学会当日に「台風を呼ばないで!」と心より願っていました。しかし、そのような心配は杞憂に終わり、学会は両日で2,000名を超える参加者のもと大きなトラブルなく閉会することができました。関東甲信越ブロック協議会に所属する10都県の士会が持ち回りで開催しているため、神奈川県理学療法士会では10年に一度担当が回ってきます。第35回学会の林学会長は当時、神奈川県理学療法士会の副会長で、横浜リハビリテーション専門学校に在職していたことから、私が事務局長の任を仰せつかりました。開催に向けた第1回目の準備会議は学会開催の2年前より始まりましたが、学会運営などもちろん初めてで暗中模索でした。まずは人選から始まりました。せっかくこのような機会を与えていただいたのだから、是非とも卒業生と一緒に仕事がしたいと切望しました。副局長は本校の近隣である東戸塚記念病院に勤務する卒業生の島村麻衣子(旧姓:南雲)に依頼し、快諾を得ました。各局の局長・副局長も決まり、その顔ぶれは初めてお会いする方から顔なじみの方までいらっしゃいました。同じ県内の施設とはいえ、所属施設が離れている方々とどのように仕事を進めていくのか、見当がつかず不安がありました。当初は1か月に一度の会議から始まりましたが、学会が近づくにつれ、会議の頻度が増え、電話での調整、メールでの情報交換・情報共有の頻度が増えました。事務局長としては至らない点も多くありましたが、各局とのコミュニケーションを大切にし、こまめに情報共有をすることを心掛け準備を進めました。学会準備の節目節目では会議の終了後に宴席を設け、結束を高めました。宴席のなかでは学会以外の話で盛り上がり、その中でまた新たなつながりも生まれ、それもまた楽しみの一つでした。学会当日には当日運営スタッフとして神奈川県理学療法士会会員の多くの方にご協力いただきました。準備から学会終了後まで千葉県士会、山梨県士会、長野県士会の関東甲信越ブロック理学療法士学会の運営スタッフの方々との情報交換の場もあり、いまだに何かの折に触れ、ご連絡を取らせていただく方もいらっしゃいます。学会を終えてからすでに5年が経ちますが、今も残っているのは当時の運営スタッフの方々とのつながりです。多くの時間をかけ、多くの方の支えの中で、皆で何かを成し遂げるという経験は私にとって後にも先にもない貴重な体験でした。会員の皆様にも、特に若い方々には是非、同じような機会があれば積極的に参加し、自分の可能性をさらに広げる経験をして欲しいと願っています。このような人とのつながりの大切さを再認識できるような機会を与えてくださった林学会長はじめ神奈川県理学療法士会に心より感謝申し上げます。第1会場では立見が出るほどの盛況ぶり(写真提供:学会広報局‌森尾局長(湘南医療大学))第35回関東甲信越ブロック理学療法士学会を振り返って学校法人岩崎学園 横浜リハビリテーション専門学校学会事務局長(当時) 瀬 古 恵 美

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