神奈川県理学療法士会50周年記念誌
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―17― 創立50周年を迎え、神奈川県士会を立ち上げられた先人の方々のご苦労とご尽力に敬意を表したいと思います。また、これまで神奈川県士会の活動を支えてくださった会員の皆様に感謝を申し上げます。 「頼まれた仕事は断ってはいけない」という先輩の言葉に従って、神奈川県士会の活動に参加させていただくようになり、社会局担当理事、学術局長、事務局長、副会長、会長と11年の間に目まぐるしく役割を変えつつ、活動を行ってまいりました。この間、生涯学習システムの再構築や地域支援事業への職域拡大等様々な事業に取り組んできました。神奈川県士会の活動は、県士会活動に留まらず、日常業務では出会えない仲間、かかわることの少ない業務を知る機会となり、私の仕事の幅を広げ、新たな発見をさせてくれたと思っています。 2019年からの2年間務めた会長の期間は、新型コロナウィルスの蔓延により、事業の中止や新たにオンラインを導入しての事業開催等、事業運営に苦慮した期間でした。その中で、2つのトピックスを記しておきたいと思います。 2021年3月、東日本大震災から10年となる節目の年を迎えました。理学療法士が災害時にできることを改めて考える時間となり、行政と災害時のリハビリテーション支援活動に関する協定についての検討が進み、平塚市においては協定締結に至りました。また2020年は東京オリンピック・パラリンピックの開催年でした。実際には新型コロナの影響で2021年夏に開催となりましたが、スポーツ競技において障害の有無にかかわらず、理学療法士の必要性が再認識され、神奈川県士会においても新たな人材育成の形を整えるべく始動しました。会員の皆様の長い努力が実を結んだと考えています。 現在、6,000人を超える会員数となりました。会員ひとりひとりの力が神奈川県理学療法士会の活動に活かされる組織となり、理学療法士の活躍の場が広がることを願い、会員の皆様には神奈川県士会の活動にご尽力いただけるようお願いいたします。第九代会長 佐 藤 史 子神奈川県理学療法士会創立50周年に寄せて-感謝-

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