Bさん 「私は契約社員や海外ボランティアを経て、理学療法の専門学校に入りました。海外ボランティアから帰ってきた時に、今後の自分の人生をどうしていこうか考えていました。そんな時に、ボランティア同期の看護師から、看護師と学生の交流会があるからこないかと誘われました。そこに参加したときに、偶然理学療法士の先生と出会いました。その方は地域のサッカーチームなどで活動されている素敵な方で、理学療法士の仕事の話や、職業を活かしてスポーツとかかわっていることなど、いろいろな話しを聞くことができました。私もずっとスポーツをやってきたこともあって、これはいい仕事だなと思いました。」 |
Cさん 「僕は野球をやっていたのですが、肩を痛めてしまった経験からもともとはトレーナーを目指していました。高校を出てトレーナーの専門学校に2年間通い、卒業後はフィットネスクラブで3年間働きました。 フィットネスクラブの同僚に理学療法士の養成校に通っている方がいて、理学療法士の知識の深さや動作を見る目など、僕とは視点が全く違うなということに衝撃を受け、それがきっかけで理学療法士を目指すことになりました。」 |
Bさん 「私は夜間部だったので、比較的年齢層は高く29才ぐらいが平均でした。若い人たちとも仲良くやっていましたよ。」 |
Cさん 「僕も夜間部でした。クラス全体の人数は20人ちょっとと少なく、同年代は1・2人しかいなかったです。」 |
Bさん 「最初の実習では、‘理学療法士とは何か’ということを十分に分からない状態だったので、ただがむしゃらに頑張っていたような気がします。 2回目に行った実習では、教科書と現場での違いに悩みました。また、出来ない自分が許せなくてその感情に苦しみました。指導者の方からは、“出来なくて当たり前なんだから、そんなに0か100かで自分を評価しなくていい。”といっていただきました。」 |
Bさん 「見学や触らせていただいた患者さんに、“頑張ってください”と励ましていただきました。ある患者さんには“担当はあなたがいい”と言われ、とてもうれしく思いました。 出来ないことに悩んだり、人間関係が思うように築けなかったりなど、そのような経験も今考えると収穫だったなと。‘人との関わりの中で、謙虚な気持ちをもたないといけない、言いたいことを全部言うのではなく、相手のことを考えて言わなければいけない’など実習の経験を通して学び、今に活かされていることはたくさんあると思います。」 |
Cさん 「僕も同じような経験をしていて、実習では自分の足りないところや、嫌な部分と向き合うことになりました。自分の目をそむけていた部分が明るみにでて、そこが辛くもあり大事なことだと思いました。実習指導者の方から指摘を受けた部分はこの先も向き合っていきたいなと思います。私は当時、指摘をあまりポジティブに捉えられなくて、とても苦しかったのですが、これから実習をする方は、そこをあえてポジティブに捉えていくと成長できるのではと思います。 患者さんには良くしていただいて、自分の評価がいたらない部分や、時間が長くなってしまう部分を“いいよ、いいよ。ゆっくりやんな”ととてもやさしく声をかけて頂きました。患者さんと接している時は、この仕事を選び、目指して良かったと思える瞬間でした。 反対に実習で辛かったのは課題です。夜中までレポートを書いているときは、実習を途中でやめたくなったりもしました。このまま頭がおかしくなるのではないかと思いました。実習後には学校に戻り、同じ苦しみを共有したメンバーが集まるといつまででも実習のことについてしゃべっていられる感じでした。」 |
Bさん 「年末に学校の先生の紹介で、先生の同期の方がリハ科長をしている病院に決まりました。」 |
Cさん 「知り合いの方から紹介をしていただきました。 20代は多くの人に助けられた10年間でした。理学療法士に導いていただいたのも人との出会いでしたし、このような出会いが自分を形成していくのだなと思います。」 |
Bさん 「先生からも“あなたの復習にもなるので合格できるか危ない子に教えてあげて”と言われてそうしてきました。」 |
Cさん 「模擬試験が国家試験の1年前頃にありました。この時のテストではいい点を取るというよりも、あと1年間何を中心に頑張った方が良いのかという課題をしっかり持つということを意識しました。また、実習の間にした勉強も、国家試験の勉強につながっていたなと思います。」 |
Bさん 「“コミュニケーション能力が高いね”と周りの人から言われていました。きっと、社会人経験があったからではないかなと思います。今は中立の立場で感情的にならずに上手くやっていこうということを心がけています。」 |