このたび、第46回定時総会終了後に開催された第3回理事会(令和7年6月22日)において、引き続き(公社)神奈川県理学療法士会の会長を拝命いたしました、神奈川県立保健福祉大学の内田賢一と申します。歴史と伝統のある本会の会長を三期続けて務めさせていただけることは、身に余る光栄であり、同時に大きな責任を感じております。この場をお借りして、皆さまにご挨拶申し上げます。
近年、理学療法士を取り巻く環境は大きく変化しています。診療・介護報酬領域に加え、保険外の分野でも活躍の場が広がりつつあります。令和5年3月末には、予防や産業分野での理学療法士の活用を推進するため、神奈川産業保健総合支援センターと協定を締結いたしました。これを契機に、横浜市が取り組む「高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施事業」へと活動の幅が広がっています。令和6年度には南区・栄区・泉区での試行実施を経て、令和7年度には10区、令和8年度には市内全区での展開を目指しています。
また、高齢者による自動車事故が連日のように報道されるなか、運転免許証の返納が注目されています。事故防止の観点では重要ですが、外出機会の減少による運動機能や認知機能の低下も課題として浮上しています。これに対し、私たち理学療法士は、高齢者が安全に運転を続けられるよう、身体機能の維持・向上に貢献することで、「運転寿命」の延伸にも寄与してまいります。
さらに、令和7年4月1日には「公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律」が改正され、法人外部から理事・監事を1名以上選任することが義務づけられました。本会ではこれに対応し、総会にて、外部理事として(公社)神奈川県臨床工学技士会 会長の大石竜氏、外部監事として(公社)神奈川県放射線技師会 会長の田島隆人氏を選任いたしました。これにより、多職種の視点を取り入れた運営体制が整い、理事会の活性化にもつながるものと期待しています。
本会は今後も、会員一人ひとりの知識と技術を社会へ還元してまいります。そのためには、若い世代の皆さまの力が必要です。多くの会員の皆さまに本会の活動へ興味を持っていただき、「楽しそう」「参加してみたい」と思ってもらえるような、活気ある神奈川県理学療法士会を目指してまいります。
今後とも、皆さまのご支援とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
公益社団法人 神奈川県理学療法士会
会長 內田 賢一
▼内田会長ご挨拶
▼新役員一同と記念撮影
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