Part1)Aさんへのインタビュー
I:インタビュアー
Aさん:男性、高校を卒業後4年制大学の理学療法学科に入学
理学療法士を目指したきっかけ
I
「どのようなきっかけで理学療法士になろうと思いましたか?」
Aさん 「僕は、小さい頃から高校時代まで野球を続けていました。少年野球の教室に理学療法士の方がきて、肩や肘の状態を見てくれていました。その時に、スポーツに関われるこの仕事に興味を持ちました。親から“いい仕事だな”と言われたことも後押しになりました。」 |
養成校にはいるまで
I
「養成校に入学するまでの準備はどのように進めましたか?」
Aさん 「高校では野球中心の生活だったので、受験を決めるまで勉強はほぼしていませんでした。なので、大学に入学するためには、到底届かないレベルからのスタートでした。志望校の倍率も高かったので、周囲の人にも無理だろうと言われ、自分でも合格の可能性は低いと思っていました。でも、オープンキャンパスに行ったり、過去問を古いものまで解いたりと努力を続けました。その結果合格した時には、周りの人も喜んでくれました。」 |
学生生活
I
「入学してみて、理学療法士のイメージは変わりましたか?または発見などはありましたか?」
Aさん 「1年生の時に解剖学を学び、専門的なことをたくさん勉強しなければいけないのだなと感じました。また、理学療法について学ぶうちに視野が広がり、理学療法士へ興味を持つきっかけとなったスポーツへのこだわりはなくなってきました。」 |
実習について
Aさん
「学校の授業以外にも、実際に病院などの現場で学ぶ実習があります。1・2年生では短い実習を1回ずつ、3年生では長期の実習が1回、4年生では2回ありました。」
I
「実習中に大変だったことや良かったことはありましたか?」
Aさん
「3年生の実習では、今まで学校で学んだことが、患者さんの生活にうまくつなげることが出来ずに悩んだりもしました。夜も寝られなかった日もありましたが、もっと患者さんの生活を考えないといけないのだな、と実習を通して感じることができました。
良かった点は、現場で働いている理学療法士の方は、学校を卒業して国家試験を取得した後も勉強を続けている、ということを学生の目から見られたことです。勉強をし続けることが大切なのだなと感じ、モチベーションがあがりました。」
国家試験について
I
「国家試験に向けての勉強はどのように進めましたか?」
Aさん 「僕は3年生の時から早めに準備を始めました。そのため余裕を持って国家試験の勉強をすることができました。試験が近くなると、みんなと一緒に勉強をして、お互いに問題を出したり、ぎりぎりの人をみんなでカバーしたりしていました。」 |
I
「国家試験の手応えはいかがでしたか?」
Aさん 「自己採点したところ合格点よりも余裕があったので、春休みは楽しく過ごせました。」 |
就活について
I
「国家試験勉強と並行して就活も行っていたましたか?」
Aさん 「4年生の11月頃に総合病院に就職が決まりました。見学会に行った時に、病院のほかにも、デイケアや老人保健施設なども併設しており、退院後も含め広い範囲でみることのできる環境だと感じました。免許取得後数年は、色々な経験ができたらと思いながら就職活動をしていました。」 |
I
「春休みは何をしていましたか?」
Aさん 「卒業旅行でアメリカに行きました。その他にも今まで勉強していた分、春休みは遊んでいました。」 |
現職になってみて
I
「理学療法士になってよかった点はありますか?」
Aさん 「人のために仕事が出来るということです。また、今の職場のそれぞれの先生が目標を持ち意識の高い人の集まりなので、自分もその中で磨いていくことの出来るいい環境だと思います。」 |
現職になっての振り返り
I
「臨床にでて、こういうところがよかったとか学生生活で勉強してためになったこととか逆にあの時もう少し、こうしておけばよかったとか感じることは今ありますか?」
Aさん 「学生生活の中で役立ったのは、解剖・運動・生理学など基礎となる勉強を地道に続けてきたことです。臨床に出てからも役立っているので、今後もおろそかにせず継続してやっていきたいと思います。実習中に指導者が勉強している姿をみていたことが今の自分にもつながっていると思うので、とても感謝しています。」 |