学会発表ナビへようこそ!
当方の学会発表ナビゲーションシステムをご利用頂きありがとうございます。このシステムは主に研究活動未経験の方を対象としております。現時点で研究活動に興味がない方にこそ、ご一読いただけたらと願っております。
「研究は我々に課された義務だから、リハビリテーションの発展のためにやらなくてはいけない!その使命を共に果たそうじゃないか!」と言いたい訳ではありません。ただ研究は、誰もが純粋に「楽しい」と感じる可能性のある活動なので、是非1度は経験していただきたいのです。「研究」という言葉は、私は正直重々しさを感じます。しかし、スタディ(study)とかリサーチ(research)という言葉に置き換えると、なぜか抵抗感が軽減する気がします。もちろんstudyには研究以外にも勉強や学習という意味があります。つまり、「知識を獲得する作業」=「study」です。やらず嫌いでいるのは大変勿体ないと感じます。やってみて自分に研究は合わないと感じるようでしたら、(この点は賛否あるでしょうが)私はそれでいいと思います。無理して研究を続け、臨床活動に支障をきたしては元も子もありませんから。
21世紀のこの世界、ワクワクする様な冒険が待っている未開の地はそう多くなく、もしあっても現実問題そうそう出かけられるものではありません。しかし少し視点を変えれば、臨床はそんな未知の領域で溢れています。一度、思い切って臨床研究の扉を開けば、そこには興奮に満ちた新しい発見が待っています。その扉をくぐった先々では多くの出会いがあるでしょう。あなたの努力に応えてくれる仲間が必ず見つかります。研究発表を終えた後、そんな仲間と味わうビールの味は格別なんですよねぇ。あなたも一緒に味わいませんか?是非このシステムを通し、あなたを研究活動の世界へとナビゲーションさせていただけたら幸いです。
システム概要
本システムはStepⅠ・Ⅱ・Ⅲの3部構成となっております。StepⅠでは研究目的の決め方から、研究計画の立案、結果の解釈、考察する上でのポイントについて解説致します。StepⅡでは抄録作成のポイントについて、StepⅢでは発表時のポスター作成やプレゼンテーションのポイントについて解説致します。では、このナビゲーションシステムに登場する人物のプロフィール紹介からどうぞ。是非、彼らと共にあなたも各Stepの作業をクリアしてください。当日学会場でお会いできることを楽しみにしております。
金川 賢(かながわ けん)くんプロフィール
若手理学療法士
責任感が強く、自分で決心したことは最後までやりとげるタイプ
納得できないことはあからさまに顔に出てしまう
落ち込みやすい繊細な部分もあわせ持つ
紫 甲斐(し かい)さんプロフィール
臨床経験15年目
職場では若手を温かく見守る中堅としての存在
はじめに1)
臨床・教育・研究がリハビリテーションの専門家である理学療法士の業務として挙げられます。この3つは全く独立した分野にも感じますが、各領域の経験はその他の領域の能力へも汎化されるという関係性があります。例えば学生や後輩への教育を通して自分の弱点への気づきが得られたり、自分の考えを他者に伝える努力をする過程で、その考察がいっそう論理的なものとなったりしたことは多くの臨床家が経験していることではないでしょうか。それでも「研究者になりたくて理学療法士の資格を取ったわけじゃない」と感じ、研究を敬遠している読者もいるかもしれません。臨床研究は研究者になるための研究ではなく、臨床家としてステップアップするための手段であり、また臨床疑問に対する解決方法の1つとして位置づけられます。本システムを通して、研究活動は決して難易度の高いものではなく、まさに「今日から始められる作業がある」ことに気づいていただけたら幸いです。
それでは学会発表ナビへご案内致します!!