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理学療法士の皆様へ

会長の掲示板

会長として2期目に入りました

掲載日:2023/07/06

会員各位

 

 令和5年6月25日、本会の第44回定時総会が無事に開催できました。誠にありがとうございました。総会開催の10日前には、決議に必要な議決権行使書と委任状を、過半数の会員の皆さまからお送りいただくことができましたこと、会を代表して御礼申し上げます。

 さて、会長の思いを会員の皆さまへ直接届けられるこの掲示板を、1年間もの間ストップしておりました。大変申し訳ありませんでした。どのくらいの方々がこの掲示板を楽しみにされていらっしゃるのかは定かではありませんが、「最近会長の掲示板が更新されていませんね。」という声は、チラホラ耳にしておりました。今日から再開しますので、よろしくお願いいたします。

 再開の第一弾として、“内田体制第1期”を振り返りたいと思います。様々なエピソードがあり、まとめるのに大変苦労しました。少々まとまりの無い文脈かつ長文になりますが、ご容赦ください。

 令和3年6月20日に開催された第42回定時総会後の臨時理事会で、会長に指名されてから1期2年間、会員の皆さまが目にすることはほとんどなかったと思いますが、本会理事会の運営には、本当に色々な困難がありました。私の理学療法士人生の中で最も重く、そして困難を極めた2年間を、会長として本会の運営に充ててまいりました。会長1期目の目標は、“空中分解しそうだった本会理事会を立て直し、本来あるべき姿に戻すこと”でした。中でも最も深刻な課題は、本会事務所の職員が全員辞めてしまうことによって生じる、事務所機能が止まるかも知れないという問題でした。事態が深刻な故に、万が一に備えてPT協会の斉藤会長をはじめ湯元専務理事や牧野事務長に対して、事務所の問題で本会会員が不利益を被ることがないように、救済措置や事後対応の特例を検討して欲しい旨を何度もお願いしつつ調整をしてきました。すでに本会ニュースでご存知だと思いますが、お陰様で新たに令和4年12月、令和5年2月、3月にそれぞれお一人ずつ、計3人の方に本会の事務職員として入職していただきました。そして蓋を開けてみれば、事務所機能は一切止まることなく、これまで通り、何も支障なく本会を運営することができています。

 総会を開催するためには、前年の4月から1年間の間に、本会を運営するために費やした数千万円の決算処理をして、公益社団法人として神奈川県に報告をしなければならないのですが、その決算処理を担う会計担当の職員は1月に退職し、新しい会計担当の渡邉さんは、2月1日付けで入職されました。果たして本当に総会を開催することができるのか一抹の不安がありましたが、決算処理の締め切り日には、当の本人は涼しい顔で「問題ありません、大丈夫です」、「はい、できました」と相成りました。1円たりとも過不足なく処理できたことは、「素晴らしい」の一言では言い表すことができないくらい、驚きました。もちろん、総会が開催できた裏には、会計担当の渡邉さんだけでなく、事務所の仕事をわずか10日前後という短い期間の申し送りで事務所の仕事全体を把握された総務担当の高橋さんや、備品管理や対外的交渉をしていただいている庶務担当の美野田さんがいてくれたおかげです。本当にありがとうございました。

 この2年間で、良いこともありました。まず、各理事間の関係がとても良好になりました。それまでの、会長・副会長・局長で構成される常任理事会だけで物事の方針が決まるような組織運営を一切止め、透明性のある理事会を目指すべく全ての理事が本会の全容を理解し、良いことは良い、悪いことは悪いと、はっきりと物が言える組織にすることができました。そのおかげで、今回の第44回定時総会で新たに本会の理事に承認された10名は、自ら立候補をしていただいた方々です。理事会推薦による立候補が1名もいなかったことは、本会が若い会員に興味をもってもらえるようになった証かもしれません。

 令和4年10月号の本会ニュースには、政治活動として組織代表を全面的に応援する旨を会長名で発信いたしました。会長になってから、政治活動は連盟の仕事なので理学療法士会とは別物だ、という声を多々聞いてきました。でも、私はそうは思いませんでした。令和4年6月10日付で、会長の掲示板の掲載した「理学療法士と国政選挙」に少し記載していますので、ご一読ください。現在、本会ニュースに掲載した内容は、組織代表を通じて全国の士会長へ通知されており、各士会でも同様の動きが始まると思われます。神奈川から、理学療法士の活動を大きく変えるアクションを起こすことができました。

 また、令和5年3月27日には、独立行政法人労働者健康安全機構 神奈川産業保健総合支援センターと本会が、包括協定を締結いたしました。厚生労働省の外郭団体である産業保健総合支援センター(産保センター)は、全国47都道府県に設置されていることより、全国の理学療法士会は何かしらの形で産保センターから仕事の依頼を受けていますが、協定を締結したのは本会が“全国初”です。これから始まる神奈川産保センターとの活動は、理学療法士が保険外で活躍できる!と国が認めた活動です。これから、この神奈川産保センターと本会との協定締結による活動が、神奈川モデルとして全国に展開されていくようです。この事業に参画頂く理学療法士の条件の一つに、本会の会員である事としました。もちろん、会員であれば誰でも参加できるというわけではなく、色々と事前にすべきことがあります。しかし、理学療法士が社会から認められる大きな一歩を全国に先駆けて神奈川から発信できたことは、これから本会を大きく飛躍させてくれると思います。

 以上が“内田体制第1期”の振り返りとなります。

 理学療法士を養成する大学や専門学校において、入学希望の高校生が昔よりも少なくなってきていると色々なところから聞こえてきます。PT協会だけでなく、国会でも取り上げられています。この問題を解決するためには、理学療法士が夢と希望と誇りを持って仕事をしていることを若い人たちに見て・知ってもらうことであり、それによって理学療法士の世界に興味を持ってもらえるのだと信じています。そのために、理学療法士が輝く社会を、神奈川から改革していきます。会員の皆さま、引き続き“内田体制第2期”にどうぞご期待ください。そして、今後とも本会の運営にご協力くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

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